2024年3月に経済産業省から新たに中小企業が省力化を行うための設備投資に使える「中小企業省力化投資補助金」に関する概要が公開されました。
中小企業省力化投資補助金とは
中小企業等の売上拡大や生産性向上を後押しするため、人手不足に悩む中小企業等に対して、IoT、ロボット等の人手不足解消に効果がある汎用製品を導入するための事業費等の経費の一部を補助する制度です。
対象者は、ものづくり補助金などと同じように中小企業基本法で規定される中小企業等が対象で、従業員数に応じて段階的に補助上限額が設けられています。
また、要件の詳細は未定ですが、賃上げ要件を達成した場合、補助上限額のアップがあり、最大1,500万円の補助が受けられます。
中小企業はカタログから製品を選択して、販売事業者が申請をサポート
本補助金を活用したい中小企業は、補助対象となる製品をカタログから選択します。製品を登録している販売事業者が補助金申請をサポートする形式で、「IT導入補助金の設備版」と言えるでしょう。
2024年3月26日時点で、カタログには4つのカテゴリが登録されています。
- スチームコンベクションオーブン
- 券売機
- 自動チェックイン機
- 自動精算機
事業再構築補助金の予算を再編している補助制度のため、事業再構築補助金の当初の目的であった飲食業や宿泊業などを前提とした製品カテゴリになっている印象です。
今後、カテゴリや製品の登録も増えていくことが推測されます。
電子申請にはgbizIDプライムが必要
本補助金の電子申請には他の補助金と同様にgbizIDプライムが必要となります。
gbizプライム取得申請には2通りの方法があります。
書類郵送申請
オンライン申請
●個人事業主・法人代表者
●発行まで1週間程度
●印鑑証明書が必要
●個人事業主のみ
●即日発行
●マイナンバーカードが必要
詳しくはGビズID | Home (gbiz-id.go.jp)
予算規模は総額5,000億円
本補助金は予算総額5,000億円と大規模な補助金であり、令和8年度まで継続して定期的な公募が予定されています。販売事業者が申請支援するIT導入補助金方式であることから、本補助金も同様に1~2ヶ月に1度の頻度で公募と採択を繰り返していくことが予想されます。
なお、2024年3月26日時点で公募スケジュールや公募要領は未定となっています。
公募要領が公表され次第、追記していく予定です。
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